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がぁらSEAへ渡ったヤンソンは、まず航海術を独学で勉強する。星の数を数え、眠くなればヘイデス=クイン号へ戻り眠る。船は今すぐ沈んでしまいそうなほどボロボロだったが、家賃未納で追い出されたため仕方なく住んでいた古代遺跡の一角よりはずいぶんマシだった。ヤンソンは幸せだった。 しかしヤンソンは気づいてしまう。 がぁらSEA。ここは、孤独の島だったのだ。 がぁらSEAは冒険者のためにあるような島だった。観光地ではない。生活するための場所ではないところに、娯楽があろうはずがなく、この事実は博打好きのヤンソンをひどく苛めた。また飲食を提供する場も無いので自炊を余儀なくされた。戸惑うヤンソン。知らない草を食べては吐き、食べては吐いてを繰り返す日々。体は見る見る間にやせていった。でも無駄な間食はせず、繊維質や、イモ類、野生のお肉などを摂取していたので、朝はすっきり目覚めることができた。ヘルシーワールドがぁらSEA。ダイエット観光プランを提供してもいいなとヤンソンは思った。 がぁらSEAは静かであった。冒険者のすがたはチラホラ見かけるが、自分が海賊であるという秘密を抱えているゆえにか、近寄っていくことはなかなかできなかった。海賊の仲間はどういうわけか忙しいようで不在がちだ。船長のツヴァイルに関しては「ドラクエ」という謎の言葉をのこしてしばしば姿をけす。マッシモ、ノキ、ヴェガロワ、ウサ、そして謎の老人ヤジ(後に船医の少女も仲間に入った)。彼らとの接触はほとんど無かった。 孤独。 |
